転職支援サービス「エン転職」が「月給」をテーマにしたアンケート調査の結果を発表した。「今年に入って月給が上がった」と回答者の48%が答えており、上がった理由の最多回答は「定期昇給」。「ベースアップ」と回答したのは17%だった。
エン・ジャパンが運営する転職支援サービス「エン転職」は2017年10月30日、「月給」をテーマにしたアンケート調査の結果を発表した。
調査対象は、正社員として勤務中の6190名。「今まで働いた会社で、ベースアップ(定期昇給とは別の、全社員を対象とした基本給の引き上げ)を経験したことはありますか」と尋ねた。その結果「ある」が44%、「ない」は48%、「わからない」が8%という結果だった。
次に、ベースアップという言葉を知っているかを尋ねたところ、74%が「知っている」と回答した。
「今年に入って、月給(残業代を除いた月の給与の支給額)は上がりましたか」という質問には、48%が「上がった」と回答。月給が上がった人に昇給額を尋ねると、「1001〜3000円」(33%)が最も多かった。次が「3001〜5000円」(19%)だった。
月給が上がった理由の第1位は、「定期昇給」(66%)だった。続いて「昇格・昇進」(19%)。安倍政権が4年連続で要請していた「ベースアップ」は、3位で17%だった。
次に、全回答者中、「今年に入ってからベースアップで月給が上がった」と回答した500名に、在籍する企業の業種や規模を尋ねた。「ベースアップの実施率」を業界別に見ると、全体平均の8%よりも実施率が高い業界は「製造業」(12%)、「運輸・物流」「商社」(ともに10%)だった。
企業規模別の実施率は、「1001名〜」12%が最も多かった。続いて「501〜1000名」10%。規模が大きいほど実施率が高くなっている。
続いて、今年に入って月給が上がった人に、月給が上がったことによってモチベーションが上がったかを尋ねた。その結果、「上がった」が22%、「上がらない」は10%、「どちらとも言えない」が最多で68%を占めた。
「モチベーションが上がらない、どちらとも言えない」と回答した人にその理由を尋ねると、1位は「元々の月給に満足をしていないため」(67%)、2位は「昇給額が少なかったため」(52%)だった。
一方「モチベーションが上がった」と回答した人にも、その理由を尋ねた。その結果、「自分が使えるお金が増えたため」(58%)が最も多かった。2位は「会社から評価されていると感じたため」(47%)だった。
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