OKIは、省電力/セキュリティ機能を強化した、920MHz帯マルチホップ無線「SmartHop SR無線モジュール」を発売した。親機に省電力機能を追加し、データ収集装置の電池駆動に対応した。
OKI(沖電気工業)は2017年9月7日、省電力/セキュリティ機能を強化した、920MHz帯マルチホップ無線「SmartHop SR無線モジュール」を発売した。価格はオープン。IoT(モノのインターネット)市場の機器ベンダー向けに、2020年までに合計20万台の販売を目指す。
同モジュールは、電波到達性に優れた920MHz帯無線に対応。高度なスリープ制御による省電力機能に加え、10年を超える電池駆動やエナジーハーベスティング技術と組み合わせることで自立電源駆動を可能にした。屋外の社会インフラなど、電源がない環境でも利用できる。
今回の機能強化では、親機に省電力機能を追加し、データ収集装置の電池駆動に対応した。また、無線機間の通信で優先通信経路を固定化する機能を追加することでセキュリティを強化し、意図した通信経路のネットワーク構築にも対応可能となった。
今回の機能追加は「ソフトウェアバージョンV2.0」としても提供するため、従来タイプのSR無線モジュールを利用しているユーザーも利用できる。同社Webサイトからソフトウェアをダウンロードすれば、無償でバージョンアップが可能だ。
近年、社会インフラの健全度モニタリングや、雨量/風速、土砂災害や河川氾濫などの災害状況モニタリングなど、外部電源が無く配線工事が困難な場所へのセンサー設置の需要が高まっている。こうした需要に対応するため、ワイヤレスでネットワークに接続し、自立電源で動作できるIoTサービスへの期待が高まっている。
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