トヨタ自動車と共同開発、TNGAエンジン量産用の加工機を納入 : FAニュース
エンシュウは、トヨタ自動車と共同開発したレーザークラッドバルブシート加工機の納入および立ち上げを完了し、量産を開始した。
エンシュウは2017年7月11日、トヨタ自動車(トヨタ)と共同で開発したレーザークラッドバルブシート加工機の納入および立ち上げが完了し、量産を開始したことを発表した。
エンシュウでは、トヨタが開発したレーザークラッド工法にレーザー小型化技術などを組み込み、同加工機を開発。トヨタの「TNGA(Toyota New Global Architecture)」のエンジン量産ラインに納入した。高動力性能で燃費性能に優れたダイナミックフォースエンジンを初搭載する「カムリ」のエンジンは、この量産設備で生産される※) 。
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新型カムリの外観(クリックで拡大)
レーザークラッドバルブシート加工は、シリンダーヘッドのバルブポート部に金属粉末を供給しながらレーザーで溶融させ、直接肉盛りする技法。従来のシリンダーヘッド全体を加熱膨張させてバルブシートを圧入する加熱はめ工法や、液体窒素を封入した円筒内部でバルブシートを間接冷却し、圧入する間接冷しはめ工法に比べて環境によく、また製品技術の向上に貢献する。
新型「カムリ」が目指したのは、理屈抜きにかっこよくて走りのいいクルマ
トヨタ自動車は、ミッドサイズセダン「カムリ」をフルモデルチェンジして発売した。パワートレインとプラットフォームは、クルマづくりの構造改革「TNGA(Toyota New Global Architecture)」に基づいて一新。1980年代の人気車のような「かっこよくて走りもいいクルマ」を目指したという。
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