NECが中堅・中小企業向けに顔認証技術を展開、3年で100億円の販売目指す組み込み開発ニュース

NECは、SMB市場向け顔認証ソリューション事業を強化する。ソリューションパートナーとのアライアンスプログラムの新設、全国の販売パートナーに対する支援体制の強化、顔認証関連製品のラインアップ強化を行う。

» 2017年04月28日 08時00分 公開
[MONOist]

 NECは2017年4月13日、SMB市場(中堅・中小企業)向けの顔認証ソリューション事業を強化すると発表した。ソリューションパートナーとのアライアンスプログラムの新設、全国の販売パートナーに対する支援体制の強化、顔認証関連製品のラインアップ強化を図る。これら取り組みにより同社では、今後3年間で計100億円の売り上げを目指すという。

 今回の事業強化に伴い、まず、SMB市場向け顔認証関連製品と連携した新たなソリューションの創出・提供を目指し、ISV/ハードウェアメーカーなどソリューションパートナーを対象とした「ソリューション開発プログラム/顔認証」を立ち上げた。同プログラムでは、専任担当者による技術トレーニングやシステム連携のためのWebAPIの公開、開発・検証用機材の提供などを行う。

 提供する新ソリューションとしては、クマヒラのセキュリティゲートと組み合わせた顔認証による入退ゲート管理の連携ソリューション、OBCの勤怠管理システム「OMSS+勤怠管理サービス」を活用した顔認証による入退管理と勤怠管理の連携ソリューション、ローレルバンクマシンのロボット受付番号呼び出しシステムと組み合わせたソリューションなどを予定している。

 また、顔認証ソリューションの拡販体制を強化するため、顔認証ソリューションの担当者を同社の全国拠点に計100人配置。販売パートナー向けの技術支援・販売トレーニングなどを実施する。NECフィールディングと連携し、ネットワークカメラなどの設置・工事・保守も含めた支援体制を整備する。

 顔認証関連製品については、なりすまし対策に対応したICカードとの2要素認証機能の追加など、「顔認証システム導入セット」の機能強化を図った。さらに、複数拠点間でシステムに登録した顔情報を共有できる「顔情報共有マネージャ」、年齢や性別などを自動で推定して来場者・来店者を分析する「FieldAnalystオプション」を提供する。

 顔情報共有マネージャは、同年6月末から出荷を開始する予定で、価格は30万円から(税別)。顔認証システム導入セットや顔認証と映像管理システムを連携する「ビデオマネジメントシステム導入セット」のオプション機能であるFieldAnalystオプションは、同年4月28日から出荷を開始し、価格は39万1000円からとなる(税別)。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.