非医療従事者向け自動体外式除細動器の日本限定モデルを発売医療機器ニュース

フィリップス エレクトロニクス ジャパンは、日本限定モデルの自動体外式除細動器(AED)2種を発売した。緊急時に非医療従事者が対応することを想定し、操作性を高めた。

» 2016年05月31日 08時00分 公開
[MONOist]

 フィリップス エレクトロニクス ジャパンは2016年5月12日、日本限定モデルの自動体外式除細動器(AED)「ハートスタートHS1+」「ハートスタートFRx+」を発売した。携帯性、即時性、操作性、耐久性、視認性を高め、非医療従事者でも緊急時に迅速に対応できる。

 HS1+は、同社の非医療従事者向けAEDの中で最も販売台数が多い「ハートスタートHS1」の最新モデルとなる。また、FRx+は、日本で最初にAED本体で成人/小児モードの切り替えを可能にした「ハートスタートFRx」の最新モデル。固体物質と液体の侵入(IP55)、最大約500kgの負荷、高さ1.22mからのコンクリート上への落下にも耐久性を持つため、屋外や厳しい環境下での使用に対応できる。小児への処置の切り替えには、小児用キーを採用。除細動パッドは、成人と小児の両方に使用できる。

 両製品とも、シンプルなユーザーインタフェースを採用し、聞き取りやすい音声メッセージが救助者の操作ペースに合わせて流れ、手順を指示する。胸骨圧迫と人工呼吸の適切な回数/速度/深さについて合図する心肺蘇生法のコーチング機能や、本体アイコンの光の点滅、付属のクイック・リファレンス・ガイドが音声メッセージを補うため、音声メッセージが聞き取りにくい場所でも使用できる。

 さらに、同社の他製品と同様、独自の心電図解析技術「SMART Analysis」を使用している。これにより、傷病者に合わせて出力波形が調整され、必要と判断した場合にのみ電気ショックを実行する。傷病者がペースメーカーを使用している場合も、音声メッセージが正しい対処法を案内するという。

 他に、毎日自動でセルフテストを実施する機能も搭載。テスト項目は、バッテリー残量、パッドの準備状態(ゲルの水分量)、スピーカー、回路とシステムの機能確認や校正など、85種類となっている。

photo 「ハートスタートHS1+」
photo 「ハートスタートFRx+」

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