米国医療機器メーカー買収で除細動器事業を強化医療機器ニュース

旭化成は、グループ会社のZOLLが医療機器メーカーの米Advancedを買収したと発表した。これによりZOLLには、心停止などの深刻な病状の改善に有効なAdvancedのIPR製品が加わることになる。

» 2015年01月19日 08時00分 公開
[MONOist]

 旭化成のグループ会社である米ZOLL Medical Corporation(以下、ZOLL)は2014年12月24日、米Advanced Circulatory Systems(以下、Advanced)の買収に基本合意したと発表した。

 Advancedは、心肺蘇生補助デバイスの胸腔内圧制御(IPR)機器の製造・販売を行う米国の医療機器メーカー。1997年の創立以来、薬剤を使用せず、体本来のメカニズムを利用して血流を促進する技術開発に取り組んできた。AdvancedのIPR製品群は、非侵襲性の心肺蘇生補助デバイスとして、さまざまな病状に効果があるという。

 今回の買収により、ZOLLには、心停止や他の深刻な病状の改善に有効な新たな技術が加わることになる。AdvancedのIPR製品がZOLLの除細動器と併用されることで、心肺蘇生の確度を高め、危篤状態の患者の命を救い、通常の生活に戻すことをサポートできるという。

 買収の手続きは2015年初めに完了予定で、今後Advancedは、ZOLLの中核事業である除細動器事業の1部門として事業を継続する。

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