日本ガイシは、石川工場に増設した自動車排ガス浄化用触媒担体「ハニセラム」の生産ラインを本格的に始動させた。
日本ガイシは2015年11月20日、石川県能美市の石川工場に増設した自動車排ガス浄化用触媒担体「ハニセラム」の生産ラインを、本格的に始動させた。
ハニセラムはハニカム(ハチの巣状)構造のセラミック部品で、自動車の排ガスに含まれる有害成分を浄化する触媒を担持する基材として使用される。同社は1976年の量産開始以来、ハニセラムを累計12億個以上生産しており、世界中の主要自動車メーカーのほとんどに供給している。
石川工場に増設した生産ラインは、同社が2009年度から取り組んできた「ものづくり構造革新」の成果である生産技術を投入したものだ。従来の設備に比べ、面積当たりの生産量が約2倍となり、CO2排出量も約30%(年間2700トン)削減できるという。生産ライン増設により、石川工場の年間生産能力は従来の800万個から1300万個に増強した。
同社は、石川工場に生産ラインを増設することで、最先端の生産技術を海外の生産拠点に展開するマザープラントとしての機能をさらに高め、世界市場での競争力確保を目指す。
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