2014年にDTSグループとなった横河ディジタルコンピュータとアートシステムが共同でブースを展開。“ハードの横河”“ソフトのアート”の相乗効果で顧客ニーズの深掘りを狙う。
「DS-5」や「TRQer-S」などで組み込み業界における開発設計ならび計測に強い企業というイメージの横河ディジタルコンピュータだが、2014年にDTSの子会社となり、ET2015への出展は同社およびDTSの子会社であるアートシステムとの共同出展という形になっている。
そのためブースでは、開発環境に応じた展示をはじめ、デバッグ手法や動的テスト/解析を実機で体験できるデモ、解析技術を紹介するセミナーの開催とならんで、医療システム開発に長けたアートシステムの展示として、心電計や筋電図誘発電位測定装置も置かれている。
2社の共同出展だがブース内が区別されていることもなく、ハードウェアからのアプローチを得意とする横河ディジタルコンピュータ、ソフト(アプリケーション)からのアプローチを得意とするアートシステム、双方の特徴を感じさせるブースとなっていた。
現在、横河ディジタルコンピュータの組み込み製品担当部署はDTSの“組み込みユニット”と位置付けられており、アートシステムとの人的交流も開始されている。別会社であるために完全に同一の動きとはならないが、横河ディジタルコンピュータの安藤裕一氏(取締役 管理本部長)は「DTSグループとして“ハードの横河”“ソフトのアート”とも呼ぶべき特徴を発揮し、提供サービスの幅を広げていきたい」と、ニーズの深掘りと課題の可視化による高付加価値提供を進めたいと語る。
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