工学院大学が「ブリヂストン・ワールド・ソーラー・チャレンジ 2015」の参戦報告会を開催。最速タイムでゴールしたが、不可解なペナルティなどにより、トップのオランダチームに総合点で競り負け準優勝に終わった。しかし、早くも2年後の同大会でのリベンジに向け走り出し始めている。
工学院大学は2015年11月11日、東京都内で、同年10月にオーストラリアで開催された「ブリヂストン・ワールド・ソーラー・チャレンジ 2015」の参戦報告会を行った。同大学のソーラーカープロジェクトは、最も早いタイムでゴールしたものの、ペナルティなどによってオランダのチームEindhoven(アイントホーフェン)に総合点で競り負け、惜しくも準優勝となった。しかし、ゴールしたその日から、早くも2年後の同大会に向けて走り出し始めているという。
2015年10月18〜25日のスケジュールで、オーストラリアは北端のダーウィンから南岸のアデレードまで、総延長3022kmのルートをソーラーカーで走破するブリヂストン・ワールド・ソーラー・チャレンジ 2015が開催された。ソーラーカーの車両としての基本性能に加え、環境負荷の少ない太陽光発電などによるエネルギーマネジメント能力も試されるこの大会には、世界各国から学生を中心としたチームが集い、いかに早くゴールにたどり着けるか、いかに高度な技術力やドライビングテクニックを身に付けているかを競う。
同大会は四輪1人乗りのチャレンジャークラス、四輪2人乗り以上のクルーザークラス、三輪1人乗りのアドベンチャークラスという3カテゴリーに分類され、2015年大会は全クラス合計で26カ国46チームがエントリー。このうちクルーザークラスには日本の工学院大学を含め12カ国12チームが参戦し、「スピード」の早さ(完走にかかった時間)だけでなく、(太陽光ではない)「外部充電」の量、「搭乗者数」「実用点」という4項目の合計得点で争われた。
クルーザークラスは2013年大会から導入されたカテゴリーということもあり、レギュレーションが2015年大会では大きく変動。先述した採点に関わる4項目の配点割合が、よりスピード重視の方向に変化し、外部充電は2013年の3回に対して、2015年はわずか1回に限定された。
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