大原さんは準優勝というレース結果に「感無量」であるとしながらも、成績にも、レース運営にも満足はしていない。チーム監督を務めた工学院大学 工学部機械システム工学科 准教授の濱根洋人氏によれば、国際大会として公正な運営がなされることを目的に、今後ワールド・ソーラー・チャレンジのオフィシャルに対して不明瞭なレギュレーションや、ペナルティの理由などについて、正式に改善・回答を求めるべく抗議文書を提出するとしている。
とはいえ、次回大会が開催される2017年に向けては、今回と同じように「勝利にこだわって挑戦する」ことを表明した。ゴールした最終日には、既に下級生から次の車体のモデリング案が仕上がってきたとのことで、さらなる進化が期待される。濱根氏いわく、「ハードウェア面(車両の技術)は既に世界トップクラス。(メンバーの体力や精神力、チーム力などの)ソフトウェア面が海外勢に比べて弱いので、そこを強化していきたい」と話し、リベンジを誓った。
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