Qlik Technologiesのベンチマーク調査により、多くの企業で、高度な分析能力の必要性を感じながら、それを自社で備えていると考える会社は非常に少ないことが明らかになった。
Qlik Technologiesとサプライチェーンマネジメントおよび物流に関する刊行物であるサプライチェーンダイジェスト(SCDigest)は2015年7月27日、世界的なベンチマーク調査である「Leveraging Supply Chain Data for Competitive Advantage」の結果を発表した。
同調査は、現在備えている能力や今後開発を目指している能力など、企業のサプライチェーンデータの活用計画をテーマとして、SCDigestが読者を対象に行ったもの。消費財、自動車、工業/航空宇宙、輸送/物流、ハイテク/家電、小売りなど、さまざまな業界のサプライチェーンに関わる担当者から、約200の回答を得ている。
調査の結果、回答者の40%超が、データ分析については依然として過去のデータ分析にほぼ限定されていると回答。一方で、大部分の回答者が、予測分析によって意思決定の時点でデータを活用できるようになり、ユーザーに価値をもたらすという考えを表明している。
また、回答者の88%超が、高度な分析能力は自社の組織にとって有益であると評価し、データと分析能力の改善については、非常に優先度が高い、または既に重点的に取り組んでいると回答した。
さらに、自社の現行能力の評価では、ユーザーシステムの柔軟性と権限付与、データ・ビジュアライゼーション、サプライチェーンのリスク管理能力を備えていると考える企業は10%未満だった。
同調査によって、多くの企業が高度な分析を導入する価値やその緊急性を実感している一方で、それが必要な段階に到達していると考える企業は非常に少ないことが明らかとなった。
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