ビッグデータから計装機器を監視する異常予兆検知システムを発売FAニュース

アズビルは、プラントや工場全域で稼働する計装機器の異常予兆を、長期プロセスデータ(ビッグデータ)から網羅的に24時間監視するシステム「BiG EYES」を開発した。

» 2015年08月05日 07時00分 公開
[MONOist]

 アズビルは2015年7月22日、プラントや工場全域で稼働する計装機器の異常予兆を、長期プロセスデータ(ビッグデータ)から網羅的に24時間監視するシステム「BiG EYES(ビッグアイ)」を開発し、国内での販売を開始した。

 製造現場では、計装機器の不調・故障を発見するため、DCS(Distributed Control System)などの制御システムによる、プロセスデータのトレンド監視やアラーム監視(第1の目)が一般的に行われている。

 昨今では、デジタル通信国際標準規格のHARTやFOUNDATION Fieldbusに対応した計装機器の導入により、機器管理システムで機器の状態を監視(第2の目)している。しかし、機器の更新を伴うため、一部の重要機器のみでの採用など、プラントや工場全域で稼働する機器の監視には至っていないという。

 BiG EYESは、第1・第2の目を補う第3の目として、通常DCSなどが監視制御用に利用するプロセスデータを保存したPIMS(プラント情報管理システム)内のプロセスビッグデータから、機種を問わず、計装機器の異常予兆を早期に検出・通知する。これにより、安全性と生産性の向上に寄与するという。

 価格は、最小構成400万円/システムからで、同社では3年間で80システムの販売を目指すとしている。

photo BiG EYESによる異常兆候検知と、異常回避のイメージ(1がBiG EYES),c

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