パイオニアは、レコチョクと共同開発した車載情報機器向けの音楽ストリーミング機能「ミュージッククルーズチャンネル」と、同機能を搭載したカーナビゲーションシステム「サイバーナビ」の2015年夏モデルを発表した。約100万曲の楽曲から、ドライブの状況や目的に合わせてレコメンドする機能が特徴の1つだが、パイオニアは独自技術「MIXTRAX」によって差異化を果たしたという。
パイオニアは2015年5月8日、東京都内で会見を開き、レコチョクと共同開発した車載情報機器向けの音楽ストリーミング機能「ミュージッククルーズチャンネル」と、同機能を搭載したカーナビゲーションシステム(カーナビ)のフラッグシップモデル「サイバーナビ」の2015年夏モデルを発表した。同年5月下旬にオープン価格で発売する。市場想定価格は、ナビゲーション情報やリアルタイムに映像解析した情報を重ねて表示する「ARスカウターモード」に必要なクルーズスカウターユニットやデータ通信用モジュールを同梱するモデルで22万〜25万5000円前後、同梱しないモデルで14万5000〜18万円前後。この価格には、ミュージッククルーズチャンネル1年分のサービス料金(税抜きで3000円)も含まれている。
会見に登壇したパイオニア執行役員の大舘諭氏は、「当社はこの4月から、カーナビをはじめとするカーエレクトロニクス事業に特化した体制となった。このカーエレクトロニクス事業において、サイバーナビに代表される市販品では、常に新しい価値を提案し、市場を活性化してきた自負がある。今回の2015年夏モデルでは、カーライフになくてはならない音楽についてさらに新しい体験をしていただけるよう、国内楽曲配信でトップのレコチョクの技術と当社のカーオーディオ技術を融合して開発した車載向けの定額制音楽ストリーミングサービスを採用した」と語る。
大舘氏に続いて登壇した、レコチョク常務執行役員の山崎浩司氏は、「当社が設立された2001年から現在までの15年の間に、フィーチャーフォン全盛期の主力だった『着うた』から、スマートフォンへの移行に合わせてマルチデバイスに対応したアラカルトダウンロードサービス、そして定額制ストリーミングサービスへと展開を広げてきた。そして2015年からは、さまざまな企業とのコラボレーションによって音楽チャンネルの提供を行えるB2B2Cの音楽ストリーミング・ソリューションサービス『replay』を始めた。パイオニアと共同開発したミュージッククルーズチャンネルは、このreplayがベースになっている」と説明する。
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