トヨタ自動車は、「ニューヨークオートショー2015」において、レクサスブランドの主力SUV「レクサスRX」の新モデルを初披露した。「スピンドルグリル」をさらに強調する形の外観デザインに仕上げるとともに、ハイブリッドモデルの「RX450h」、ガソリンエンジンモデルの「RX350」とも最高出力を約300hp(304ps)まで高めるという。
トヨタ自動車は2015年4月1日(米国時間)、「ニューヨークオートショー2015」(一般公開日:2015年4月3〜12日)において、レクサスブランドの主力SUV「レクサスRX」の新モデルを初披露した。日本市場では2015年秋以降の発売を予定している。
4代目となる新型レクサスRXは、2008年10月発売の3代目以来、約7年ぶりの全面改良となる。2012年4月のマイナーチェンジで導入したデザインテーマ「スピンドルグリル」をさらに強調する形で「流麗さと力強い存在感を兼ね備えた」(同社)外観デザインに仕上げた。また「レクサスNX」にも採用している、L字型に発光する3眼のフルLEDヘッドランプによってレクサスブランドのアイデンティティーを表現する一方で、リヤにはボディ側面へ回りこんだL字型テールランプをレクサスブランドで初採用しワイド感を強調している。
この他、新開発の取り付け構造によりトリム脱着が可能な「セレクタブルカラートリムホイール」も採用。外板色との組み合わせにより、足元に華やかな色を添えられるとしている。
外形寸法は全長4890×全幅1895×全高1690?で、ホイールベースは2790mm。3代目モデルと比べて、全長が120mm、全幅が10mm、ホイールベースが50mm増えて、最大ホイール径も19インチから20インチに大型化した。
新型レクサスRXは、ハイブリッドモデルの「RX450h」とガソリンエンジンモデルの「RX350」、2車種を用意している。RX450hは排気量3.5l(リットル)のV型6気筒アトキンソンサイクルエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドシステムを搭載。RX350は、排気量3.5lで直噴機構「D-4S」を搭載するV型6気筒エンジンとなる。なお最高出力は、RX450h、RX350とも約300hp(304ps)となっている。3代目モデルでは、RX450hが299ps、RX350が280psだったことから、特にRX350で約10%の出力向上となる見込みだ。
新型レクサスRXは、ミリ波レーダーと単眼カメラを組み合わせた運転支援システム「Lexus Safety System+」を搭載している。Lexus Safety System+の機能は、トヨタ自動車が2014年11月に発表した高級車向けの運転支援システム「Toyota Safety Sense P」と同じで、同社の車両として世界初採用となる(関連記事:トヨタが2015年から運転支援システムを一新、高速道路では自動運転も)。なお、小型車向けの運転支援システム「Toyota Safety Sense C」は、2015年3月に大幅改良を図った「カローラ」が初採用となっている(関連記事:大幅改良「カローラ」の燃費を向上した新開発エンジンは「TNGAではない」)。
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