「CX-3」のボディ新色「セラミックメタリック」は白でもシルバーでもない : 車両デザイン (2/2 ページ)
会見場では、セラミックメタリックと、「クリスタルパールホワイトマイカ」、大幅改良した「アテンザ」や「CX-5」に採用されている「ソニックシルバー」の比較展示を行った。クリスタルパールホワイトマイカは“白”、ソニックシルバーは“シルバー”と表現されることの多いボディカラーである。
開発担当者は、「白でもシルバーでもない、ソウルレッドの赤とも共存できるような質感を持つ新色を目指してセラミックメタリックを開発した。実際に、太陽光のもとではホワイトパールのように、室内や夜間の照明のもとではグレーのようにも感じられる。CX-3というクルマのメッセージでもあるチャンレジを体現した新色に仕上がったと自負している」と述べている。
ボディカラーの比較その1。左から、「ソニックシルバー」「セラミックメタリック」「クリスタルパールホワイトマイカ」のカラーボードを順番に並べている(クリックで拡大)
ボディカラーの比較その2。左側が「セラミックメタリック」の「CX-3」のミニチュアとカラーボード、右側が「クリスタルパールホワイトマイカ」のもの(クリックで拡大)
こういった新型車向けに開発される新色は有料のオプションであることが多い。ソウルレッドも、税込み5万4000円となっている。これは、一般的なボディカラーが2層の2コートであるのに対して、ソウルレッドが3層の3コートだからだ。
しかしセラミックメタリックは2コートなので、標準色の中から選択できる。新色であるにもかかわらず、追加料金が掛からないことは、ユーザーにとって魅力的な選択肢になるだろう。
「CX-3」は国内クリーンディーゼル市場拡大の切り札
マツダは新開発の小型SUV「CX-3」を発表。クリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV」と新デザインテーマ「魂動-Soul of Motion」を全面採用した“新世代商品”の第5弾となる。クリーンディーゼル専用車となるCX-3には、マツダが今後もクリーンディーゼルエンジン市場の拡大に注力していく姿勢が反映された。
「NDロードスター」は「魂動デザイン」のセンター中のセンター
2012年2月発売の「CX-5」以降、「アテンザ」、「アクセラ」、「デミオ」と新世代商品の販売が好調なマツダ。その商品力を支えるデザインテーマ「魂動(こどう)−Soul of Motion」を生み出した、同社執行役員 デザイン本部長の前田育男氏に、魂動デザインを導入した意図や、今後のマツダデザインの方向性について聞いた。
「ソウルレッド」の源は「流雅」にあり、匠の13層塗りを量産技術に昇華
マツダの次世代技術「SKYACTIV」を象徴するボディカラーとなっている「ソウルレッドプレミアムメタリック」。ベースになったのは、「デトロイトモーターショー2007」に出展したコンセプトカー「流雅」のボディカラーである。熟練技術者が13層もの塗膜を重ねたこの流雅レッドを、ソウルレッドとしてどのように量産技術へ昇華したのだろうか。
「レクサスRC/RC F」が「世界初」の塗装技術、ソウルレッドを上回る
トヨタ自動車の新型車「レクサスRC」と「レクサスRC F」は、ボディカラーに「世界初」(同社)の塗装技術「コントラストレイヤリング」を採用している。赤色の「ラディアントレッド」は、鮮やかさと深みのコントラストでマツダの「ソウルレッドプレミアムメタリック」を上回るという。
「まだ見えないもの」が数年後の自動車のカラートレンドに?
ドイツの化学大手BASFの日本法人・BASFジャパンは、2〜3年先の自動車のカラートレンド予測を発表した。今回発表されたグローバルなカラートレンドのテーマは、「Under the Rader(まだ見えないシグナル)」。そのシグナルとは?
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