トヨタ自動車は「人とくるまのテクノロジー展2026 YOKOHAMA」で、同社の予防安全システムである「新型Toyota Safety Sense(新型TSS)」の技術概要と、同システムに採用されているフロントカメラセンサー、フロントレーダー/前方ミリ波、ドメインコンピュータのサンプル品を披露した。
トヨタ自動車は「人とくるまのテクノロジー展2026 YOKOHAMA」(会期:2026年5月27〜29日、パシフィコ横浜)で、同社の予防安全システムである「新型Toyota Safety Sense」の技術概要と、同システムに採用されているフロントカメラセンサー、フロントレーダー/前方ミリ波、ドメインコンピュータのサンプル品を披露した。
複数の予防安全システムをパッケージ化したToyota Safety Senseは2015年に製品化して以降、全世界で6000万台以上の車両に導入されている。同技術は追突や飛び出し事故を未然に防ぎ、ドライバーの安全に寄与している。
新型のToyota Safety Senseは、ソフトウェア開発プラットフォーム「Arene」を活用して開発され、2025年末に発売した新型車「RAV4」に搭載されている。開発コンセプトである「BE SAFE(より安全に)」「MIN STRESS(より安心に)」「MAX UX(使いやすい)」を実現するために、ハードウェアとソフトウェアの両側面でシステムを進化させた。
ハードウェアの面では、カメラの画質を約1.4倍向上させ、検知距離が約1.5倍に増えている。検知角度も約14%拡大しており、従来では見落としていた対象物を検知しやすくしている。
また、車両内の複数箇所に分散配置していたTSS関連のECUを一体化させるドメインコンピュータ構造を取り入れており、この中にADAS(先進運転支援システム)系のソフトウェアを集約しているという。「例えば、前方カメラの中にあるECUで処理をしていたが、認識をしないといけない処理が年々増えている。これらのECUを1つにまとめてドメインコンピュータ化し、認識処理もドメインコンピュータ内で実施している」(トヨタ自動車の説明担当者)。
ソフトウェアの面では、右左折時の歩行者や自転車との接触を防ぐ機能やペダル踏み間違い事故を防ぐための機能を強化して、運転時の安定性をより向上させている。「ペダルの踏み間違いを防ぐためにハンドルを大きく切った状態でのアクセル操作は踏み間違いと判断する」(同担当者)。
運転時の安心感をより高める機能としては、前方を走る車両との車間距離を適切に保つ「PDA(プロアクティブドライビングアシスト)」や、ドライバーが安全に運転できない状況を検知した際に、路肩に退避してハザードランプをつけて停止する流れを支援する「ドライバー異常対応システム」が進化している。
「ハードウェアの進化によって検知角度が広がり、システム性能も向上している。従来では画角の範囲外もしくは安定的な支援がしづらかった領域を認識できるようになった。RAV4への新型Toyota Safety Sense搭載を皮切りにシステムを標準展開していく。」(同担当者)
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