格安&お手軽な無線内蔵マイコン搭載モジュール「TWE-Lite DIP」で、無線通信の基本を学ぼう。目指すは、家庭内M2M!! 今回は、リードセンサーを使って玄関の新聞受けに不在伝票の投函があったことを知らせるガジェットを作る。ログも取ったら、便利になるぞ。
「M2MやIoTで電子工作をして、生活の質を向上したい」が本連載のテーマです。「身の回りで、不便なことって何だろう?」と考えて、思い当たったのが、玄関の新聞受けでした。
我が家は新聞を購読していないので、玄関の新聞受けはほとんど使っていません。通常の郵便物はマンション入り口のポストに入ります。新聞受けには、宅配の不在伝票や電気やガスの使用量の票が差し込まれるくらいで、これらはたまに入るだけなので、普段は全く注意を払っていないのが問題です。
新聞受けはスリットがほとんどないタイプで外から中はよく見えず、伝票が入っていても気が付かないこともしばしば。不在伝票に気づいた時は、再送期限ぎりぎりだったことも多々あります。
この不便さを、家庭内無線通信で解決したいです。
ということで、今回は、扉の開閉に応じて室内にあるLEDを点灯させる「新聞受けの見張り番」を作ります。じゃじゃーん!(画像1)
差し入れ口の扉が開いたときに、室内でLEDが点く。これは、リードスイッチを使えば、カンタンに実現できます。問題は「扉が閉じた後もLEDはつけたままにしておきたい」という点です。扉を閉めてLEDが消えてしまったら、帰宅したときに新聞受けの扉が開閉したかどうか分かりませんからね。
そこで「扉を閉じた後もLEDは点いたまま。リセットボタンを押したらLEDが消える」という回路を組みました。
この回路では、ロジックICを使ってプログラムを組まずにセンサーによる入力のタイミングを管理しているのがポイントです。TWE-Lite DIPとロジックICを組み合わせると、いろいろなガジェットが気軽に作れますね。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.