ターミナルには、どのTWE-Liteから、いつデータが送られてきたか? デジタル入力の状態、アナログ入力の状態などのデータが16進数で表示されます。データは約1秒の周期で定期的に受信されます(画像15)。
画像15のM欄がデジタル入力の値です。赤でマークしたところが、リードスイッチが反応したところです。生ログだと情報を読みづらいので、PCやマイコンでデータを解釈するとよいでしょう。公式サイトにTWE-Lite 標準アプリケーションの出力を読み取るPythonスクリプトも公開されているので、参考になります。詳細は、TWE-Liteの公式サイトにて確認してください。
このシステムを玄関に実装した場合、問題になるのは電池の消費量です。
ログを見れば分かるよう、子機からは1秒間隔でセンサー値が送られています。TWE-Lite DIPは、連続モードで常に受信電流(約17mA)を消費し続けています。今回は、単三電池を電力としているので、1900mAh ÷ 17 = 111.8時間。4日半でバッテリーが切れてしまう計算になります。
システムを運用するためには、もう少し稼働日数を増やしたいですよね。子機をスリープモードに設定して送受信間隔を広げると、消費電力を抑えられます。例えば10秒毎に送受信するモードにすれば、単三電池で10年以上稼動するようになるのです。
新聞受けの扉はバネでスイングしているので、一瞬で開閉します。10秒間隔では開閉を見落としちゃうでしょうから、私は1秒間欠モードにしました。バネを弱くしてゆっくり閉まるようにすれば、見落とさずにすむかもしれません。間欠1秒モードにすると1年近く動作することになりますね。
間欠1秒モード、間欠10秒モードは、M1、M2、M3ピンをGNDに接続する組み合わせで設定できます(表2、画像16)。
親機は常に受信状態になっているので、間欠モードの設定がありません。AC電源で運用する必要があります。
今回は、SRラッチ回路とToCoStickを使った電子工作を紹介しました。
TWE-LiteをPCに接続すると、使い方がグンと広がりますね! インターネットを経由して、機器同士が通信をすることも可能です。皆さんもユニークなアイデアで家庭内M2Mを楽しんでください。
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