格安&お手軽な無線内蔵マイコン搭載モジュール「TWE-Lite DIP」で、無線通信の基本を学ぼう。目指すは、家庭内M2M!! 今回は、音センサーとブザーを使って、赤ちゃんウォッチを作る。子育てするママにちょっとうれしいツールを目指すぞ。
先日、電子工作系の集まりに参加したときに、「M2MやIoTで電子工作をして、生活の質を向上したいんですよねー」とおっしゃる方がいました。
それって、本連載のコンセプトそのまんまです! 話はがぜん盛り上がりました。今、具体的にお困りごとってありますか? と質問したところ……。
第一子が誕生したばかりで(おめでとうございます!)、育児休暇中の奥さまがテンパっちゃっているそうです。赤ちゃんが寝ている間にちょこっと洗濯物を干したり、夕食の下ごしらえをしようとしても、「今、泣いてないかなぁ、大丈夫かな」と常に頭の片隅にあって、気持ちがいっぱいいっぱいになってしまっているようす。
長時間離れるわけではないし、赤ちゃんを置いて買い物にいくわけでもない。でも赤ちゃんが見えないところにいくと心配になってしまうんだそうです。それでは、気持ちがしんどくなりますよねぇ。
家庭内M2Mで、ちょっとだけでもお役に立つものが作れないでしょうか。
ということで、今回は周囲の音声に反応して、子機のブザーを鳴らす「赤ちゃんウォッチ」を作ります。じゃじゃーん!(画像1)
お昼寝している赤ちゃんの傍らに、音センサーを搭載した親機を設置。目を覚ました赤ちゃんが泣きだしたら、子機のブザーが鳴って教えてくれます。筆者宅は3LDKのマンションですが、家の中はもちろんベランダに出ていても通信できました(動画1)。
音センサーはアナログのセンサーですが、今回は音声レベルを検出するICを使って音がある/なしだけを判定しています。
前回使った半固定抵抗(ボリューム)では、電圧値(アナログ値)をPWMで出力しました。音波もアナログ値ですが、波形によって電圧が変動するので、TWE-Liteの出荷時にインストールされている「超簡単! TWE標準アプリ」で扱うのには向いていません。今回のように音の有無だけを判定するのであれば、デジタル入力で扱うのがカンタンです。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.