無線内蔵マイコン搭載モジュール「TWE-Lite DIP」で「庭内M2M」を目指すこの連載、今回は、人感センサーを使って、留守中に訪問者があったことを監視するシステムを試作します。
少し前の話ですが、筆者マンションで空き巣騒ぎがありました。幸いなことに犯人は捕まり、その後、マンション自治会で防犯の見直しが行われ、全戸がダブルロックの扉に変更になりました。
身近でこういう事件があると、不安になりますね。
以前より防犯性能がアップした扉とはいえ、悪い人が本気を出したら開けられてしまうでしょう。プロの泥棒はターゲットを定めたら、何度か下見に来るといいますし、留守中に、不審者が家の周囲をうかがっているかどうか、調べるようなガジェットを作れないかなぁ〜と考えました。
例えば「人感センサーを使って、不在中の訪問者の有無をチェック」というのはどうでしょう? 留守なのに長時間玄関前にいる人がいたら、アヤシイですよね?
セールスの方や宅配便の配達などは、インターフォンを鳴らして留守と分かればすぐに去っていくでしょう。留守宅の玄関前に数分間いる人というと、宅配業者さんと水道メーターを検針する方くらい? 宅配業者さんも検針の方も、玄関ポストに伝票を投函してくれます。
連載4回目に作った「新聞受けの見張り番」と組み合わせたり、Raspberry Piとつないでカメラモジュールを使ったりできるようになれば、留守宅の見張り番が可能になるかな? そんな(筆者にとっては)おおがかりな家庭内M2M実現の第一歩として、今回は人感センサーを扱ってみることにします。
ということで、今回は留守中に訪問者があったことを人感センサーで検知するプロトタイプを作りました。じゃじゃーん!(画像1)
人感センサーで訪問者があったことを検出して、設定時間よりも長く玄関先にとどまった人がいたら、親機のLEDを点灯させます。今回は設定時間を10秒間としました。人感センサーが反応してから10秒経過しても、まだ人がいるようだったら、子機から親機に信号を送ります。センサーの反応するタイミングと、信号を送るタイミングをズラしてあるのがポイントです。
この回路はICを組み合わせるだけ、プログラムなしで実現しています。連載4回目に作った「新聞受けの見張り番」のように、トコスティックを使えばPCにログをとることもできます。
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