ダイヘンは、無人搬送機AGV向けに、ワイヤレス充電システムを開発した。同社独自の自動整合回路を搭載した磁界共鳴方式を採用し、伝送距離最大100mm、軸ズレ許容最大100mmを可能にした。
ダイヘンは2014年12月18日、無人搬送機AGV(Automated Guided Vehicle)向けに、自動整合回路搭載の磁界共鳴方式を用いたワイヤレス充電システムを開発したと発表した。販売開始は2015年度の予定だ。
今回開発されたワイヤレス充電システムは、高周波電源/送受電コイル/充電回路で構成される。同社独自の自動整合回路を搭載した磁界共鳴方式を採用した他、自動整合回路を搭載した。これにより、同社の85kHz帯5kW機で伝送距離最大100mm、軸ズレ許容最大100mmを可能にしている。充電部分の位置合わせの自由度が高い高効率な充電を可能にしたことで、搬送ラインに容易に設置できる。
また、負荷インピーダンスや電力値をリアルタイムで計測するセンサーを内蔵し、送受電コイル間の位置変化に応じた制御をすることで、高い充電効率を維持できる。コイル間の異物や大きな軸ズレなどの異常を充電システムが判断し、充電を停止するなど、安全性も確保した。
85kHz帯1〜5kW/13.56MHz帯1〜5kWのシステム構築が可能で、既設ACVにも後付けできる。
MONOist FAフォーラムのメールマガジンの配信を2014年7月よりスタートしました。FAニュースをはじめ、産業用ロボット、インダストリー4.0、PLCや産業用ネットワーク、制御システムセキュリティなど注目の話題をまとめてお届けしています。
ぜひ、メルマガ配信のご登録をお願い致します。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.