不二越は、3〜4kg可搬をターゲットにした軽量コンパクトロボットと低出力ロボットを発売した。ロボットアームの軽量化と最新の制御技術により、クラストップの動作速度を可能にした。
不二越は2014年12月25日、世界最速とされる軽量コンパクトロボット「MZ04」と低出力ロボット「MZ04E」を発売した。使い勝手を大幅に向上したことで、これまでロボットを使わなかった層での導入を目指す。
現在、ものづくりの現場では、さまざまな分野で小型ロボット導入による自動化の取り組みが本格化している。また、中国などの新興国では、人件費の高騰、労働人口の減少などを背景に、これまで人手で行っていた作業の自動化、小型ロボットへの置き換え需要が拡大しているという。
今回開発されたロボットは、小型ロボットのボリュームゾーンである3〜4kg可搬をターゲットにしたもの。ロボットアームの軽量化と最新の制御技術により、クラストップの動作速度を可能にした。サイクルタイムを短縮したことで、幅広い用途で生産性を改善できる。
手首には、ケーブル類を収納できる中空構造を採用した。これにより、周辺装置との干渉リスクを大幅に低減できる。ロボット本体の設置面積はA5用紙サイズで、質量は26kgのため、天つりや壁掛け、傾斜設置など、ロボットレイアウトの自由度が向上した。
さらに、操作性も向上している。作業者がロボットアームを直接動かしてティーチングする「ダイレクトティーチング機能」により、ティーチングが容易にでき、時間を大幅短縮できるとしている。
低出力タイプのMZ04Eでは、全軸で定格出力80W以下のモータを使用。安全柵なしでの設置にも対応(リスクアセスメントが必要)し、作業者との隣接作業が可能になった。
価格はオープンで、同社では2015年に2000台の販売を目指すという。
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