三菱電機は、独自ナノインク技術を有するエレファンテックと、出資および事業提携に関する契約を締結した。提携によって、プリント基板メーカーへインクジェット印刷を用いた新製法を導入したソリューションの提案を開始する。
三菱電機は2026年3月12日、独自ナノインク技術を有するエレファンテックと、出資および事業提携に関する契約を締結したことを発表した。三菱電機は2023年5月にエレファンテックに対してコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)ファンドを通じて出資を行っており、今回追加で40億円出資する。提携を通じて、インクジェット印刷を用いたプリント基板製造の新製法への転換を加速させ、製造工程における環境負荷低減を目指す。
エレファンテックは、独自開発の銅ナノインクを用いたインクジェット印刷によるプリント基板製造の新製法を実現した2014年設立のスタートアップ企業だ。必要な箇所にのみ銅ナノインクを印刷して回路を形成するため、従来の製法に比べて工程を大幅に削減でき、加えて、銅や水の使用量、CO2の排出量も低減する。
近年、IoT(モノのインターネット)の進展やAI(人工知能)の普及に伴い、電子機器に用いられるプリント基板の需要が拡大している。これに伴い、プリント基板業界では製造工程における環境負荷の低減が喫緊の課題となっている。従来のプリント基板製法では、基材上の不要な銅箔を化学薬品で除去して回路を形成するため、製造過程で多くの廃棄物が発生し、大量の水を消費する。
三菱電機は提携に基づき、インクジェット印刷を用いた新製法を導入したソリューションの提案を開始し、この新製法をはじめ、プリント基板メーカーにさまざまなFAソリューションを提供するとしている。将来的には、エレファンテックから技術提供を受け、三菱電機でインクジェット印刷装置の量産、販売を行う。
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