製品開発領域全体をカバーするシステムズエンジニアリングプラットフォーム製造ITニュース

PTCは、スマート・コネクティッドの世界において、競争力のある製品開発を支援するソリューションを発表。革新的な製品の設計、収益性の高いプロダクトラインの開発、製品機能・品質要件の対応確認など、製品開発領域全体をカバーできる。

» 2015年01月06日 08時00分 公開
[MONOist]

 PTCジャパンは2014年11月25日、米PTCがスマート・コネクティッドの世界において企業リスクを低減し、競争力のある製品開発を支援する「PTC Systems Engineering Solution」を発表したことを明らかにした。

 スマート・コネクティッド・プロダクツは、今後10年間で急成長・急拡張し、製造業の将来を特徴づけることが予想されている。その一方で、製品自体の設計・製造・運用はより複雑化し、市場が要求する機能・品質・性能の提供に多くの企業が苦心しているという。

 今回開発されたソリューションは、革新的な製品の設計、収益性の高いプロダクトラインの開発、製品機能・品質要件の対応確認など、製品開発領域全体をカバーするもの。テキストベース、モデルベース、ハイブリッドのシステムズエンジニアリング手法が選択でき、モデルベースシステムズエンジニアリング(MBSE)のアプローチを短期間で定着させることが可能になった。これにより、他のアプローチと比べ、スケジュール通りに完了するプロジェクトは23%増加、コストは62%低減したという。

 設計機能には、要件開発、システムデザイン、要件バラシや機能バラシを合理的に判断する分析機能などを搭載。コラボレーションを推進するMBSEのアプローチで、より革新的な製品を設計できる。また、要件・モデル・テストの再利用、モジュール設計、プロダクトラインモデリング機能により、システム成果物を再利用し、収益性の高いプロダクトラインの開発を可能にした。

 さらに、検証機能も充実した。デザインレビューを自動化できるモデル検証やテスト管理、設計成果物全体のトレーサビリティを強化する機能などにより、製品が要件に合致し、ベストプラクティスプロセスに沿っていることを確認できる。

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