日本アビオニクス、金属材料を安定的に溶接する超音波金属溶接機を発売FAニュース

超音波ヘッドの加圧機構にスプリングを使用する追従方式を採用し、アルミ線溶接での安定した溶接を可能にした。また、独自の超音波発振制御技術などにより、大きな負荷がかかった状態でも安定した超音波振動振幅を得ることができる。

» 2014年12月15日 07時00分 公開
[MONOist]

 日本アビオニクスは2014年12月3日、超音波金属溶接機「SW-3500-20/SH-H3K7」を発売した。

 今回発売された超音波金属溶接機は、自動車向けのハーネス・2次電池・モータなどの製造において、銅・アルミなどの金属材料を超音波振動で溶接するもの。超音波ヘッドには、剛性の高い加圧機構を採用し、高加圧でもたわみが小さく、溶接面圧力を均一に保つことができる。また、加圧機構にスプリングを使用する追従方式を採用し、良好な加圧応答性が得られたことで、大きな変形を伴うアルミ線溶接でホーンとワーク間の滑りを抑え、安定した溶接を可能にした。

 さらに、同社独自の超音波発振制御技術(周波数自動追尾方式)により、大きな負荷がかかった状態でも安定した超音波振動振幅を得ることができる。アプリケーションに応じて、タイマー(時間)、デプス(ワーク沈み込み量)、ハイト(ワーク高さ)、エネルギー(印加エネルギー)の4種類の発振制御方式から、最適なものを選択できる。

 操作画面には、超音波ピーク出力、超音波エネルギー、ワーク沈み込み量、ワーク高さをグラフィック表示、モニタリングして溶接良否判定ができる、7インチワイドカラー液晶タッチパネルを採用した。シリアル通信(RS-232C)も可能で、パソコンなど の外部機器から溶接条件の入力、外部機器へのモニタ値や判定結果の出力もできる。

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photo アルミのワイヤハーネス アルミ線×銅端子
photo 銅のワイヤハーネス 銅線×銅端子
photo バスバー アルミバスバー×銅バスバー
photo 銅撚り線のコンパクティング 線材のばらけを防止し接合信頼性向上
photo 2次電池、キャパシタ 銅箔60枚積層溶接 箔の多層化で蓄電の大容量化が可能
photo 操作画面

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