つまり、Honda FCV CONCEPTは、どうしてもかさ高くなりがちな燃料電池セルスタックを車室床下に配置していない。清水氏は、「エンジンルームに燃料電池パワートレインをひとまとめにしたことで、大人5人が乗車できる広い車室を実現できた」と強調する。
ホンダは現行モデルのFCXクラリティを開発する際、燃料電池セルスタックを車室内のセンターコンソールに配置した。しかしこの影響で、乗車定員は4人にせざるを得なかった。
清水氏は「セダンタイプの燃料電池車については、FCXクラリティのリース販売と実証実験で他社より先行できたし、さまざまな知見を積み重ねてこれた。中でも乗車定員を5人にしてほしいという要求は強く、量産販売する上で対応しなければならないと考えていた。発売時期に差は出たが、燃料電池車の中身で遅れているという感覚はない」と述べている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.