新開発の「CNC円筒研削盤GL5i」は高精度技術やサイクルタイム短縮技術の他、熱によるねじれや熱変位などを低減する。加工精度の安定と設備の信頼性をコンセプトにした量産機用の設備になる。
ジェイテクトは2014年10月10日、加工精度の安定と設備信頼性を向上させた「CNC円筒研削盤GL5i」を開発したと発表した。10月30日から11月4日の間、東京ビッグサイトで開催する第27回日本国際工作機械見本市(JIMTOF2014)で展示し、販売開始する。
新製品は高精度技術やサイクルタイム短縮技術の他、量産機に求められる可動率の向上技術を織り込んだ量産型円筒研削盤。加工精度の安定と設備の信頼性向上を重視している。
ベッド左右対称構造により熱によるねじれを50%、熱影響を均等化した最適なクーラント経路などで熱変位を30%低減した。さらに寸法変化をφ5ミクロンから3ミクロンにまで減少させている。
CNC装置のTOYOPUC-GC70を採用し、定寸測定箇所を削減、駆動金具レスにしたことにより、最速サイクルタイムを提案できるという。また、自動心間調整装置によって工作物の長さ違いの段取り替えが不要になり、駆動金具レス両側駆動主軸台によって径違いの段取り替えも必要なくなっている。
さらに、定寸装置のごみかみによる寸法不良を低減する機能を持つ高清浄度のクーラントをオプションで搭載可能。同オプションを利用することで、切りくずトラブルも軽減される。価格は1750万円からで、2015年6月以降の納品になる。販売目標は年間100台としている。
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