沖電気コミュニケーションシステムズ、大型スクリーン版用の自動洗浄装置を発売FAニュース

タッチパネル・有機ELディスプレイ(OLED)・大型プリント基板(PCB)などの工場向け。コンパクトながら高い洗浄能力を持つ。装置内で洗浄・乾燥をするため、オペレーターが溶剤に触れることなく安全で、洗浄液の臭いも出ない。

» 2014年10月19日 10時00分 公開
[MONOist]

 沖電気コミュニケーションシステムズは2014年8月18日、1.4m×1.4mサイズの大型スクリーン版用の自動洗浄装置「ACT300L」を発売した。大型スクリーン版を使用するタッチパネル・有機ELディスプレイ(OLED)・大型プリント基板(PCB)などの工場向けで、8月から出荷を開始し、2016年度までに自動洗浄機シリーズ全体で年間5億円の売り上げを目指す。

 ACT300Lは、同社が特許を持つ部分洗浄方式を応用し、コンパクトながら高い洗浄能力を持つ自動洗浄装置。近年、大型化するスクリーン版の自動洗浄の需要に対応したもので、20μのファインライン洗浄が可能となっている。

 また、これまで大型スクリーン版の洗浄は、専用の洗浄槽エリア・乾燥スペースを含めた数十m2の専用ルームで行うことが多く、洗浄液の臭いなどの作業環境も課題とされていた。本製品は、装置内で洗浄・乾燥ができるため、オペレーターが溶剤に触れることなく安全で、洗浄液の臭いも出ない。また、スクリーン版の乳剤やコンビネーションにダメージを与えることなく、紗張りの版枠剥離もない。

 さらに、洗浄液の使用量を最小限に抑えられ、シャワー方式によるシンプルな装置構成で保守部品交換が不要なため、メンテナンスコストも少なくなっている。

 装置サイズは、幅1640mm×奥行き1990mm×高さ2820mmで、重量は約1700kg、電源は3相200V15kvA。洗浄エリアは標準1000mm×800mm、洗浄槽が150l、リンス槽が60lとなっている。

photo ACT300L
photo 洗浄方式

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