NECソリューションイノベータ、工場の電力消費監視システムをアジア向けに販売製造ITニュース

通信プロトコルが異なるさまざまな設備から、消費電力、設備稼働、設備点検情報などの情報をセンサーを通じて取得して一元管理・分析。消費電力の実績値が目標値を超えると、警告アラームを発する機能も備えている。

» 2014年06月23日 12時30分 公開
[MONOist]

 NECソリューションイノベータは2014年6月23日、工場の電力消費効率化を支援する「NEC 工場向けエネルギーマネジメントシステム」を、中国やタイをはじめとする海外市場に向けて、本格的に販売開始すると発表した。

 受配電設備、分電盤、プレスマシン、ダイカストマシンなどの通信プロトコルが異なるさまざまな設備から、消費電力、設備稼働、設備点検情報などの情報をセンサーを通じて取得して、一元管理・分析できる。

 工場全体の電力消費を監視するため、電力設備/製造ライン/工場内エリアの単位で消費電力情報の確認が可能。あらかじめ、複数レベルの目標値を設定しておいて、消費電力の実績値が目標値を超えると、警告アラームを発する機能も備えている。さらに生産設備単位で、現地の電力区分に応じた積算表示と時間料金を区分別トレンド分析して、電力量とコストの関係を監視することもできる。

photo システム構成図

 また、生産設備単位の稼働状態と消費電力波形との関連性・傾向をリアルタイムで表示できるため、迅速なトラブル対応が可能となり、生産性向上にも役立てることができるとうたっている。

 2014年5月には同システムの先行導入を中国で開始。今後は、中華圏・ASEANで事業展開する日本企業向けに売り込み、2016年までに300セットの販売を目指すとしている。価格は1セット100万円から。



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