SHIFTは、仕様書を起点にソフトウェアテストを自動化する「AIテストエージェント」の提供を開始した。24時間365日自律稼働し、最大10環境で同時並列テストを実行できるため、テスト期間を最大80%短縮する。
SHIFTは2026年2月5日、ソフトウェアの仕様書から品質保証(QA)を自動化し、24時間365日の稼働を可能にする「AIテストエージェント」の提供を開始した。
AIテストエージェントは、システム設計書などのドキュメントを起点に、テスト設計から実行までの工程を継続的に進めるもので、テスト実行期間を最大80%短縮し、品質リスクの早期可視化を支援する。
また、同社が蓄積してきた200万件超の不具合データやテストエンジニアの知見をコンテキストとして活用し、高い精度でテストを自律実行する。既存のシステム仕様書をAI(人工知能)が解釈しやすい形式のテスト設計書へ変換することで、内容の抜け漏れを防止。さらに、統合型ソフトウェアテスト管理ツール「CAT」に蓄積された実行結果をAIに学習させることで、テストの実行回数に従って設計品質が向上する自律進化の仕組みを構築している。
提供開始に伴い、同社はAIテストエージェントを活用したAIテストセンター「ネムラナイ」を開設した。同センターでは、テストエンジニアが「AIテストマネージャー」としてエージェントを監督し、最大10環境で同時並列テストを実行できる。ポータルサイトを対象とした1000件のテストケースによる検証では、実行期間を最大80%短縮できるとの試算が得られた。
この試算結果は、より大規模なプロジェクトでも同程度の効果が見込まれる。システムの特性や条件で効果に変動はあるものの、迅速なリリースサイクルや仕様変更が頻繁に求められる開発プロジェクトにおいて、テストの網羅性とスピードの両立が可能になる。同社は今後、重要インフラ業界をはじめ、さまざまな業界の品質保証プロジェクトに対し、AIテストエージェントの導入を順次拡大していく。
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