新組み立て工場は、建屋統合による床面積削減効果に加え、最新の省エネ機器を採用することで2010年度に比べ電力使用量の半減を図った。
コマツは2014年5月30日、国内の主力工場の1つである粟津工場敷地内に新組み立て工場を竣工(しゅんこう)し、生産を開始したと発表した。
新組み立て工場は、建屋統合による床面積の削減効果に加え、最新の省エネ機器を採用することで2010年度に比べ電力使用量の半減を図った。加えて、2014年12月の稼働を予定するバイオマス発電や太陽光パネルなどを活用し、年間購買電力量を2010年度比90%以上の削減を目指す。
また、全面ピット構造を採用し、電源・配管および組み立て設備を地下のピット内に設置することで床上をフラット化。柱の間隔も最大32mに拡張することで、生産エリアのスペースを確保した。
所在地は石川県小松市符津町ツ23(粟津工場敷地内)、延床面積3万1900 m2、生産品目は中・小型油圧ショベル、中・小型ホイールローダー、中・小型ブルドーザー、モーターグレーダーなど。投資額は約78億円を予定する。
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