XP問題対応の産業用PC向けセキュリティ機能、フェニックス・コンタクトが提供FAニュース

ネットワークセキュリティ機器「FL MGUARD」シリーズのオプションとして提供。外部ネットワークにつながないPCのファイルもウイルススキャンする。

» 2014年04月16日 07時30分 公開
[MONOist]

 フェニックス・コンタクトは2014年4月11日、Windows XPサポート終了後の産業用PCなど「ノンパッチャブルシステム(Non Patchable System)」の保護を図った「CIM: CIFS Integrate Monitoring(CIFS整合性監視機能)」の国内提供を開始した。ネットワークセキュリティ機器「FL MGUARD」シリーズのライセンスオプションとして提供される。

 Windows XPのサポート終了により、産業用PCでも脆弱性を修正するパッチが提供されなくなった。CIM(CIFS整合性監視機能)は、このようなシステムの保護を図った監視機能。CIFS整合性検査 (CIFS Integrate Check)とCIFS AV スキャンコネクタ(CIFS Anti Virus Scan Connector)の2つの機能からなる。

 CIFS整合性検査機能は、設定したファイルタイプに対して削除/追加/変更されていないか、mGuardから定期的にモニターし、問題があるとアラートを送る。CIFS AV スキャンコネクタ機能は、製造現場のPCなど、通常は外部からアクセスできないPCのファイルもmGuard越しにウイルススキャンする。

 スキャン動作は対象PCで実行されないため、システムリソースに負荷を与えない。また、マルウェアのシグネチャやその情報更新に依存しないため、パターンファイルの更新を必要としない。正常時との完全な比較を行うため、正常なファイルをマルウェアとして誤検出することもなく、誤削除、誤隔離も発生しないとしている。

photo CIMのイメージ図

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