ネットワークセキュリティ機器「FL MGUARD」シリーズのオプションとして提供。外部ネットワークにつながないPCのファイルもウイルススキャンする。
フェニックス・コンタクトは2014年4月11日、Windows XPサポート終了後の産業用PCなど「ノンパッチャブルシステム(Non Patchable System)」の保護を図った「CIM: CIFS Integrate Monitoring(CIFS整合性監視機能)」の国内提供を開始した。ネットワークセキュリティ機器「FL MGUARD」シリーズのライセンスオプションとして提供される。
Windows XPのサポート終了により、産業用PCでも脆弱性を修正するパッチが提供されなくなった。CIM(CIFS整合性監視機能)は、このようなシステムの保護を図った監視機能。CIFS整合性検査 (CIFS Integrate Check)とCIFS AV スキャンコネクタ(CIFS Anti Virus Scan Connector)の2つの機能からなる。
CIFS整合性検査機能は、設定したファイルタイプに対して削除/追加/変更されていないか、mGuardから定期的にモニターし、問題があるとアラートを送る。CIFS AV スキャンコネクタ機能は、製造現場のPCなど、通常は外部からアクセスできないPCのファイルもmGuard越しにウイルススキャンする。
スキャン動作は対象PCで実行されないため、システムリソースに負荷を与えない。また、マルウェアのシグネチャやその情報更新に依存しないため、パターンファイルの更新を必要としない。正常時との完全な比較を行うため、正常なファイルをマルウェアとして誤検出することもなく、誤削除、誤隔離も発生しないとしている。
製造現場は、かつてのようなクローズドなものから、標準かつオープンな環境へとシフトし、製造現場全体を最適化するための新たな仕組み作りが求められている。その中で重要な要素を担うのが産業用パソコンだ。「産業用パソコン」コーナーでは、Windows XP移行問題を含む「産業用パソコン」関連の最新情報をお伝えしています。併せてご覧ください。
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