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» 2014年02月21日 07時00分 公開

スマホの充電端子が焼損する!? 異物の付着や斜め差しは危険――国民生活センター実装ニュース(2/2 ページ)

[朴尚洙,MONOist]
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充電端子の発熱/焼損の事例でテスト

 国民生活センターは、充電端子の発熱/焼損と充電中や使用中の本体発熱、それぞれの事例について商品テストを行っている。ここでは、充電端子の発熱/焼損の事例で行った商品テストの内容について紹介しよう。

 充電端子の発熱/焼損の事例では、実際に充電端子が焼損したスマートフォンを相談依頼者から入手し、外観観察や分解調査を行った。さらに同型品を用いて、充電端子の挿抜テスト(繰り返し抜き挿しを行う)や、充電端子の破損や異物の付着を想定したテストを行って、現象の再現性を調査した。なお、焼損を起こしたスマートフォンは、防水性能を持っており、microUSB端子を使って充電するタイプの製品。充電器はオプション品として販売されているという。

充電端子の損傷の様子 充電端子の損傷の様子(クリックで拡大) 出典:国民生活センター

 焼損したスマートフォンは、バッテリーパックに異常はなく水ぬれシールも反応していなかった。焼損のあった充電端子を分解したところ、電源のDC5Vを供給する1番ピン周辺が最も激しく損傷していた。

充電端子の分解調査結果 充電端子の分解調査結果(クリックで拡大) 出典:国民生活センター

 この結果から1番ピン周辺が最も発熱した可能性が考えられた。そこで、同型品を使って、充電端子の接点部を破損させ、ショートに近い状態を模擬的に作成して充電するテストを行った。すると、接点部が100℃を超える温度にまで上昇した。また、充電端子に導電性の異物を混入させて充電するテストも行った。この場合、接点部が160℃を超える温度まで上昇し充電端子の損傷も確認されている。

充電端子に導電性の異物を混入して充電したテストの結果 充電端子に導電性の異物を混入して充電したテストの結果(クリックで拡大) 出典:国民生活センター

 これらのテストの結果から、充電の際に、充電端子の接続部がショートに近い状態となって発熱し、この熱によって周囲の損傷に至ったと想定されるという。ただし、焼損したスマートフォンの充電端子内に異物のこん跡を確認できなかったこと、同型品を用いた充電端子の挿抜テストで接点部が破損しなかったことから、明確な原因特定には至っていないともしている。

 消費者へのアドバイスとしては、「スマートフォンの充電端子に導電性の異物(金属片や鉛筆の芯など)や液体(汗や飲料水など)が付着したまま充電を行うと、付着物を介してショートしたような状態となり、充電端子が発熱したり、焼損したりすることがある。また、また、充電端子を斜めに抜き差ししたり、接続した状態で上下左右に無理な力を加えると、端子内の接点が変形したり破損する可能性があり、場合によってはショートしたような状態となって、発熱や焼損の原因となる」として、「スマートフォンを充電する際には、毎回充電端子の取り扱いに注意すべきである」と述べている。

 業界・事業者には、「発熱や焼損しにくい充電端子および本体の発熱を抑えた商品の開発」と「充電端子の発熱や焼損および本体の発熱のトラブルを防止するための一層の周知と啓発」を要望している。

 なお、詳細な内容については、国民生活センターのWebサイトで公開されている。

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