高さ25mm、幅305mmの往復動作時、1kg可搬重量設定で毎分230回、3kg可搬重量設定で毎分150回とクラス最高速の搬送能力、複数個取り用ハンドも取り付け可能。アプリケーションはシステム稼働中にロボットとPCの接続が不要になっている。
安川電機は2013年10月29日、パラレルリンク機構を採用した小型ロボット「MOTOMAN-MPP3S」およびピッキング用新アプリケーション「MOTOPICK」を発売すると発表した。MOTOMAN-MPP3Sは同年11月21日、MOTOPICKは同年12月20日から販売する。価格はいずれもオープン。
MOTOMAN-MPP3Sは、主に食品・薬品・化粧品などの小物製品分野における搬送・整列・箱詰に使用する搬送ロボット。同社従来製品に比べて小型化しながら、高さ25mm、幅305mmの往復動作時、1kg可搬重量設定で毎分230回、3kg可搬重量設定で毎分150回とクラス最高速の搬送が可能だ。
また、先端軸(T軸)の許容慣性モーメント値を高めることで、高イナーシャが掛かる複数個取り用ハンドの取り付けが可能。マニピュレータ中心に80mm径の中空穴を設け、配管、配線作業も容易になっている。
さらに、自在ジョイント部には日本食品衛生法認証の自己潤滑樹脂を採用。グリスレスを実現したことで、より安全・衛生な環境を構築しやすくなった。
一方、実際にロボットが行う搬送作業のプログラムを設定、編集するための機能であるMOTOPICKでは、稼働時のPCレス化を実現。従来はPCで行っていた処理をロボットコントローラ内で行えるようになった。取りこぼし防止機能、品種混在対応機能、コンベヤ速度制御機能などの新機能も追加されたことに加え、将来的にはオープン化によりユーザー自身が機能を追加できるようになる。
なお、2013年11月6日から9日まで東京ビッグサイトで開催される国際ロボット展において、MOTOMAN-MPP3Sを展示する予定。
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