作成したiPhoneケースの3次元モデルをパーソナル3Dプリンタの「Replicator」で出力! さてちゃんとiPhone5にはまるかどうか……。今回、最終回! 筆者が作った3次元モデルもゲットできる。
前回まで、無償3次元CADを使ってiPhone5ケースの3次元モデルを作成してきました。今回はこの3次元モデルをパーソナル3Dプリンタ「Replicator」を使って出力します。
iPhoneケースの3次元モデルを作成した「Creo Elements Direct Modeling Express 4.0」で、STLデータを出力します。
「ファイル」タブの「保存」をクリックすると、保存のダイアログが表示されます。「保存対象」の「全てのオブジェクト」をクリックして、右のボックス内にiPhoneケースのパーツ「p1」が選択されたこと確認してください。
適当なファイル名を付け、ファイルタイプは「STL」を選択し、保存してください。
「MakerWare」はReplicatorでの3Dプリントを行うために必要な出力制御ソフトウェアです。3次元モデルの出力位置やスケールの設定、積層ピッチや送りの速度など、出力の詳細設定をします。
MakerWareはMakerBotのWebサイトからダウンロードできます。2013年9月時点でのMakerWareの最新バージョンは「2.2.2」です。
「1」は読み込まれた3次元モデル、「2」はPCにUSB接続されているReplicatorの種類です。
まずReplicatorの出力ソフトウェアMakerWareでSTLファイルを読み込みます。画面上部の「Add」をクリックし、作成したSTLファイルを選択します。今回は1つだけですが、複数の3次元モデルを同時に読み込むことも可能です。
作成した3次元モデルの位置が、Replicatorのビルドプレートから浮いていたり、めり込んでいたりする場合、注意のダイアログボックスが表示されます。そのような場合、そのまま開始すると造形が失敗するだけでなく、マシンが故障することもあります。ダイアログボックスが表示されたら、必ず「Move to Platform」ボタンを押して、3次元モデルがビルドプレートの上に接するようにします。
ビルドプレートの正面に対して、iPhone5ケースの3次元モデルが縦方向になっています。このままだと奥行き方向に対してスペースが小さいため、モデルの位置を調整します。
ビュー内の3次元モデルをクリックすると、そのモデルの黄色くハイライトされた選択状態になります。次に「Turn」を選択して、Z方向回転「+90°」を選択して、モデルが横になるようにします。
次に「Object」内で「Extruder」を選択します。「Left」「Right」がありますが、これが造形するエクストルーダの選択になります。今回は、左側のエクストルーダを使用するためLeftを選択。
3次元モデルの色は、「Edit」の「Setting」で設定できます
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