iPhoneケースの3次元モデリング編のフィナーレ。カメラやフラッシュの逃げを入れたり、デザインを加えたりしていく。
前回はiPhoneケースの側面部分の形状を完成させました。今回は、ケース底面の形状を作成して、仕上げを行っていきます。
モデリングの寸法単位は全て「mm」「°」とします。
画面の移動(パン):右ボタンを押しながらドラッグ
拡大・縮小(ズーム):中央のホイールを回転
回転:中央のホイール(またはボタン)を押しながらドラッグ
まずiPhone5の背面カメラとフラッシュの逃げとなる穴を開けます。iPhone5の図面を見て、カメラとフラッシュ中心位置と大きさを確認してから、モデリング作業を行いましょう。
「Modeling」タブから「ワークプレーン」を選び、名前に「w4」が入力されていることを確認し、ダイアログボックスの「位置定義」から「面に並行」を選択、ケース底面の内側をクリックして、「了解」ボタンをクリックして終了します。新規の「ワークプレーンw4」が作成されました。
見やすいように「ビュー」タブで「ビュー設定」をクリックし、ワークプレーンw4を垂直上から見た視点にします。
次に、穴の形状となるプロファイルを作成していきましょう。まず下書き線で、カメラとフラッシュの中心点を定義します。「Modeling」タブから「無限下書き線:2点」を選択。
ケース上のエッジがハイライトされた状態で右クリックし、ポップアップするコンテキストメニューから「相対距離」を選択。「8.55」を入力し、角度は「0」にします。
同様に、右側のエッジから「10.78」「20.43」の位置に縦の下書き線を追加してください。ここまでできたら、「了解」ボタンをクリックします。下書き線の右の交点がカメラ中心、左側がフラッシュの中心です。
定義したカメラ、フラッシュの中心から距離を保つように、長方形のプロファイルを作成していきます。「Modeling」タブから「長方形」を選択。左の交点にフォーカスされた状態で右クリックし、コンテキストメニューから「相対距離」を選択します。
Tabキーで入力欄を切り替えながら縦に「4」、横に「3」を入力します。
同様の操作で右の交点から縦「4」、横「4」の点に長方形の右上を設定し、「了解」ボタンをクリックして長方形の作成を終了します。
最後に長方形の4角にフィレット(角R)を付けます。「Modeling」タブから「フィレット」を選択し、4角の点をそれぞれ選択し、ポップアップダイアログに半径「1」を入力し全ての角にフィレットを設定しましょう。
これでプロファイルの作成は終了です。
プロファイルが出来たら、パンチで穴を開けます。「Modeling」タブの「削除」内にある「パンチ」を選択します。
ケース底面に穴が開けられていることを確認して「了解」ボタンをクリックして、終了します。
以上でカメラ、フラッシュ部分の穴開けは終了です。ワークプレーンw4は非表示にしておきます。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.