ここまでで、iPhoneケースとして必要な要件を満たした形状ができたので、ここからは装飾的な要素の形状を作成します。ポンチ絵に描いたように、ケース底面の中心に星型の穴を開けます。
まず、デフォルトのXY平面(ケース背面と同一平面)に「ワークプレーンw5」を追加し、ケース背面が表示されるようにマウス操作でビューを調整します。
次にケース底面の中心点を定めます。「Modeling」タブの「下書き線」内にある「2分割」を選択します。
ケース底面の左右のエッジをクリックし「了解」ボタンをクリックします。下書き線がケース縦方向の中心になっていることを確認してください。
再び「無限下書き線:2分割」を選択し、同様にして今度は上下のエッジから横方向の中心線を設定します。「了解」ボタンをクリックして、完了しましょう。
次に、補助線となる円形の下書き線を描きます。「Modeling」タブの「下書き円」を選択します。
円の中心点として、さきほど作成した中心線の交点をクリックし、次に「12.5」を入力して半径を設定します。「了解」ボタンで操作完了したら、下書き線の作成は終了です。
ここからは五芒星の星形のプロファイルを作成していきます。見やすいように、「ビュー」タブの「ビュー方向」内にある「Z」を選択し、ケース背面から垂直に見下ろしたビューの位置にします。「Modeling」タブの「直線/円弧」を選択してください。
直線の始点として、縦の中心線と円が交差する点の上側を選択し、右クリックで表示されるコンテキストメニューから「角度設定」を選びます。ポップアップするダイアログに「-72」を入力し、円と交差する点をクリックして終点として、「了解」ボタンで入力を完了します。
次に、今作成した直線プロファイルをクリックしてハイライトされた状態で、右クリックしてコンテキストメニューを表示、「2D対称変換」を選択します。
ダイアログボックス内の「鉛直」を選択して、縦の中心線をクリック、「了解」ボタンをクリックして終了します。
次に、再び左側の直線をクリックしてハイライトされた状態で、右クリックしてコンテキストメニューを表示、「2D回転」を選択します。
ダイアログボックスの「選択図形を残す」にチェックを入れ、直線と円の下側の交点をクリックして回転の中心点を決定します。キーボードで回転角の「36」を入力し、「了解」ボタンで完了しましょう。
同様に、先ほど描いた対称線も回転させます。今度は回転角を逆まわり(−)で、「-36」としてください。1カ所だけ開いた状態になっている線を直線で結べば、五芒星の出来上がりです。
このプロファイルを使ってケースに穴を開けます。カメラ、フラッシュ用で穴を開けたときと同様、「Modeling」タブの「削除」内にある「パンチ」を選択します。ケース背面に星形の穴が開いていることを確認し、「了解」ボタンで操作を完了しましょう。
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