Sceneは、製造業における工程検討、手順作成ツール「3D Docs 2.0(β版)」を発表した。製品や組み立て工程についての情報伝達/指摘の共有を3D CADデータを活用することで効率的に行える。
Sceneは2025年1月15日、製造業における工程検討、手順作成ツール「3D Docs 2.0(β版)」を発表した。「3D Docs」の次世代版で、製品や組み立て工程についての情報伝達や指摘の共有を3D CADデータを活用することで効率的に行える。
3D Docsは、3D CADデータを用いた3Dドキュメント作成ツールで、分かりやすい資料作成の高速化や情報共有のリアルタイム化が可能だ。高性能PCなしで、アニメーション付きの3Dドキュメントを作成/共有でき、複数拠点間でのコミュニケーションのデジタル化を促進する。
3D Docs 2.0(β版)は、CADの経験が浅くても簡単に3Dモデルから鮮明な解像度で3Dアニメーションを作成でき、工程や部品が直感的に理解しやすくなっている。資料は360度どこからでも閲覧可能だ。
3D CADファイルの部品点数は最大2万点で、ファイル容量は最大2GBまで対応可能。専用のアプリケーションはなく、一般的なWebブラウザ上で動作する。従来の3D Docsよりも大きなアセンブリファイルで資料を作成でき、多くの工程を1つのファイルで表現できる。
今後は、アニメーションの詳細設定やパーツの数値移動など、機能の拡充を予定している。クラウドサービスのため常に最新版が利用でき、自動車や航空宇宙業界にも対応するセキュリティ対策を導入している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.