配達用電動トレーラーを手掛けるK-Ryoleが、Sceneの3Dドキュメントツール「Scene」を導入した。実機をばらして写真撮影する手間が不要になるなど、資料作成時間を40%短縮できた。
Sceneは2022年5月25日、配達用電動トレーラーの製造、販売を手掛けるK-Ryoleが、同社の3Dドキュメントツール「Scene」を導入し、資料作成時間を40%短縮したと発表した。
Sceneは、設計部門で作成した3D CADデータを2次活用し、一般的な資料作成ツールのような操作感で3Dの資料を作成して情報を伝達できる。生産技術や製造、保守サービス部門などでも、手順書やマニュアル、教育資料、Web会議でのプレゼン、顧客への説明などに3Dデータを利用可能になる。
K-Ryoleでは、以前は「Word」を使って資料を作成していた。実機の写真撮影や文章をまとめる作業などに手間が掛かり、1つの資料を4日かけて作成していた。しかし、撮影箇所が判別しづらく、文章が伝わりづらいなど、問い合わせが多かったという。
Sceneの導入後は、3Dモデルを使って自由に説明できるため、実機をばらして写真撮影をする必要がなくなった。3Dデータを使った資料は理解しやすく、サービスエンジニアからの問い合わせも減少した。
また、交換部品と一緒に3DドキュメントのURLをQRコードで送付することで、顧客は資料を参照しながら自ら部品交換できるようになった。今後は、3Dの部品をクリックして部品名を確認できる、パーツカタログの運用も開始する予定だ。
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