立体的な資料が作れる、製造業向け3Dドキュメントツールの正式版リリースメカ設計ニュース

Sceneは、製造業向けの3Dドキュメントツール「Scene」の正式版を発表した。既にある3D CADファイルを活用し、立体的で分かりやすい製造資料を簡単に作成できる。

» 2021年12月22日 13時00分 公開
[MONOist]

 Sceneは2021年12月2日、製造業向けの3Dドキュメントツール「Scene」の正式版を発表した。既にある3D CADファイルを活用し、立体的で分かりやすい製造資料を簡単に作成できる。

製造業向け3Dドキュメントツール「Scene」 製造業向け3Dドキュメントツール「Scene」[クリックで拡大] 出所:Scene

 設計業務で3D CADツールの活用が進む製造業だが、手順書やマニュアルなどは、実際の組み立て作業を撮影してMicrosoft Excelなどに写真を張り付け、それを文章で説明するようなドキュメントが多く用いられている。

製造業の課題 製造業の課題[クリックで拡大] 出所:Scene

 Sceneは、直感的に使える仕様のため、技術者以外でも簡単に使える。既存の3D CADファイルをアップロードすると、実物を扱うようにパーツを分解、組み立てることができる。一般的なプレゼンツールのように編集が可能で、自動的にアニメーションが追加される。

 ベータ版を公開後、中小規模から大企業まで500社の登録があったという。約半数が海外のユーザーで、今回の正式版も既に国外で導入されている。

 例えば、導入企業のK-Ryole(フランス)では、以前はサービスセンターに行き、在庫を用いて各工程の写真を撮り文書を作成していたが、デスクで資料を作成できるようになった。今後は、組み立てラインのマニュアルなどにも使用を検討しているという。

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