日立アドバンストデジタルは、画像認識技術を用いた車載システムの展示に、後継モデルの開発が期待されている軽スポーツカー「ビート」を使用していた。これは、同社のクルマ好き社員が、電気自動車(EV)に改造中のものである。
日立アドバンストデジタルは、「Embedded Technology 2012/組込み総合技術展(ET2012)」(2012年11月14〜16日、パシフィコ横浜)において、同社の画像認識技術を用いた車載システムへの応用例を展示した。
展示したのは、ドアミラーを見つめるだけで最適な角度に調整してくれる「インテリジェントドアミラー」、ドライバーの健康状態を検出する「ドライバーバイタルモニタリングシステム」、4台の車載カメラの映像を無線LANで車載情報機器に送信して録画する「ソフトウェアドライブレコーダ」の3つ。
しかしこれら以上に注目を集めたのが、車載システムを展示するためのベース車両である。ホンダの軽スポーツカー「ビート」を電気自動車(EV)に改造したコンバートEVを使用していたのだ。
このコンバートEV、日立アドバンストデジタルのクルマ好きの社員が集まって、2012年6月から開発しているもの。満充電からの走行距離が実走行値で40km程度、最高時速が80kmになるように開発を進めている。開発完了は2013年2月を予定しており、その後ナンバーを取得して公道を走行させたいという。
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