Bluetooth SIGは、ランニングやサイクリング時の運動データを計測するBluetooth対応のスポーツ・フィットネス機器向けに、新たなプロファイルを2つ発表した。
Bluetooth規格の標準化団体であるBluetooth SIG(Special Interest Group)は、ランニングやサイクリング時の運動データを計測するBluetooth対応のスポーツ・フィットネス機器向けに、新たなプロファイルを発表した。ランニング向けの「Running Speed and Cadence」と、サイクリング向けの「Cycling Speed and Cadence」である。
これらの新プロファイルは、最新版のBluetooth 4.0で採用された低消費電力モードに対応する「Bluetooth Low Energy(BLE)」規格がベースとなっており、Bluetooth Smartデバイス(下の図の右側)を実現するもの。各種センサーを内蔵したBluetooth対応スポーツ・フィットネス機器に実装することで、ランニングのペースや歩幅、総距離、サイクリングのスピード、距離、ペダル回転数(ケイデンス)などのセンシングデータを、スマートフォン、スポーツウオッチ、サイクルコンピュータといったBluetooth Smart Ready対応機器(下の図の中央)へ送信できる。
現在、Nike+ FuelBandやPolarの心拍計など、Bluetooth技術を活用したスポーツ・フィットネス機器に注目が集まっている。今回、ランニングおよびサイクリング向けに新たなプロファイルが追加されたことで、スポーツ・フィットネス市場でのBluetooth技術の存在感はこれまで以上に増すと予想される。米国の市場調査会社ABIリサーチは、Bluetooth対応のスポーツ・フィットネス機器の出荷数について、2011〜2016年の間に10倍の合計2億7800万台に増加し、有効市場の60%以上を占めると予測する。
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