自動車部品サプライヤである仏ヴァレオは、スマートフォンと車載機器との連携に関する規格「MirrorLink」に対応した技術開発を進めていると発表した。
自動車部品サプライヤである仏ヴァレオは2012年1月17日(フランス時間)、スマートフォンと車載機器との連携に関する規格「MirrorLink」に対応した技術開発を進めていると発表した。
MirrorLinkに対応したスマートフォンと車載機器であれば、双方向での通信が可能となる。例えば、自動車のダッシュボードから自分のスマートフォンの機能およびアプリケーションにアクセスしたり、スマートフォンから車載コンソール、ディスプレイ、サウンドシステムなどの機能を操作したりできる。
同社は、スマートフォンと車載機器のインタフェース設計に、ノキアのUI・アプリケーション開発フレームワーク「Qt」を使用。ユーザー向けのさまざまなインタフェース機能のうち、主にスマートフォンのサービスとダッシュボードとの接続・連携機能を積極的に開発しているという。これにより、ユーザーは、スマートフォンに搭載されている通話、ナビゲーション、音楽、インターネットラジオ、天気予報、リアルタイム交通情報などのアプリケーションや機能を、車載ディスプレイとサウンドシステム側からスムーズに使用できるようになるとしている。
同社は、マルチプラットフォームでの展開が容易なQtを用い、ユーザーがスマートフォンと車載機器のサービスをダイナミックかつスムーズに操作できる革新的なインタフェースの提供を目指すとしている。
なお、同社は自動車関連企業および携帯端末メーカーなどが中心となり、MirrorLinkの仕様策定や標準化を進めている「Car Connectivity Consortium」に、コアメンバーとして加盟している。
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