Android端末向け「Wi-Fi Direct」フル機能をPackage化するソリューションAPなしで、ユーザーデバイス同士を直接接続

アイ・エス・ビーは、AndroidをはじめとしたLinuxカーネルOSを利用したプラットフォーム向けのWi-Fi Directフル機能をPackage化するソリューションおよび、それに付随するソリューションサービスからなる「Wi-Fi Direct ソリューションサービス」の提供開始を発表した。

» 2011年10月18日 14時35分 公開
[八木沢篤,@IT MONOist]

 アイ・エス・ビーは2011年10月17日、アクセスポイントを介さずに、無線LAN搭載デバイス同士を直接接続できる「Wi-Fi Direct」を活用した「Wi-Fi Direct ソリューションサービス」の提供開始を発表した。

 同サービスは、AndroidをはじめとしたLinuxカーネルOSを利用したプラットフォーム向けのWi-Fi Directフル機能をPackage化するソリューションおよび、それに付随するソリューションサービスからなる。

 今回、同社が提供するサービスは以下の通りだ。

  • Android搭載のタブレット型端末やスマートフォンを中心にWi-Fi Directフル機能のPackage化
  • Wi-Fi Directを利用するアプリケーションの企画、ユーザーインタフェースのデザイン、設計、開発および検証作業
  • Wi-Fiドライバ、ライブラリ部分から、フレームワーク、アプリケーションまで、ワンストップでのソリューション提供

 Wi-Fi Directは、Wi-Fiアライアンスが策定した無線LAN規格。無線LAN搭載デバイスをアクセスポイントを介したスター型接続ではなく、ピア・ツー・ピア(P2P)型により1対1、1対nで相互接続するための仕様だ。

 Wi-Fi Directによる接続には、Wi-Fi Direct認定を受けたデバイスが必要となるが、もう一方は、認定のない既存のレガシーWi-Fiデバイスでも構わない。従来のようにアクセスポイントを介して、ネットワーク上の他のデバイスに接続するという手間がなく、目的のデバイスに“直接”接続できる。今後、家庭内のPCやその周辺機器、デジタルAV機器、モバイル機器などで、Wi-Fi Directの普及が見込まれている。

利用シーン 利用シーン。左が従来の方法、右がWi-Fi Directを使用した方法

 なお、同社は2011年11月16〜18日の3日間、パシフィコ横浜で開催される「Embedded Technology 2011/組込み総合技術展(以下、ET2011)」のOpen Embedded Software Foundation(以下、OESF)ブースに会員企業として出展する。その中で、今回のソリューションに関する展示デモも予定されているとのことだ。

Embedded Technology 2011/組込み総合技術展

会期 2011年11月16日(水)〜18日(金)
時間 10:00〜17:00(17日(木)は18:00に終了)
会場 パシフィコ横浜
OESF・ブースNo. E-36


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