自動運転中でもスマートフォンは触らない方がいい!? ヴァレオのコックピット:人とくるまのテクノロジー展2016(2/2 ページ)
ヴァレオジャパンは、「人とくるまのテクノロジー展2016」において、自動運転と手動の運転をスムーズに切り替えるためのコックピットを日本初公開した。スマートフォンをクラスタディスプレイとステアリングスイッチなどで利用できるようにして、自動運転から手動運転への切り替わりに即座に対応できるようにする。
スマートフォンのアプリ利用に制限なし
このコックピットでは、音楽アプリの再生の他、インターネットの閲覧や動画鑑賞、メールの文面の作成、SNSへの投稿などスマートフォンのアプリの利用に制限は設けていない。ステアリング上のタッチパネルでクラスタディスプレイ画面に表示されたマウスポインタを動かしたり、物理スイッチでカーソルを上下させることで操作する。
文字入力は複数の方式に対応する。音声入力以外にも、ステアリング上のタッチパネルでマウスポインタを操作して画面に表示されたキーボードのアルファベットを選択したり、指先でタッチパネルに字を書いたりする方法でも入力できるようにした。
手動運転への切り替えは、確実さが第一
発表したコックピットは、手動運転に切り替える場合の確実さを担保する仕組みをとっている。
まず、自動運転システムが自動運転をギブアップしてドライバーに運転の続きを任せる場合は、クラスタディスプレイへの表示と、音で警告する。その後、すぐにドライバーにステアリングを握るよう要求する。ドライバーがステアリングを持ったかどうかは、静電容量センサーで検知している。
一定時間にわたってドライバーがステアリングを持とうとしない場合は、ドライバー監視用のカメラでドライバーがわき見していないか、目を閉じている状態かどうかを確認する。運転に復帰できない状態であると判断すると、「エマージェンシーパーキング」として路側帯に車両を停止させたり、減速したりする。
また、ドライバーが自身の意思で手動運転に切り替える場合は、ステアリング上のスイッチを押す。押し間違いによる切り替えを防ぐため、数秒間長押しする必要がある。日常的に行うスイッチ操作の長押しよりも、かなり長めに押さなければならない印象だった。
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