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自動運転中でもスマートフォンは触らない方がいい!? ヴァレオのコックピット人とくるまのテクノロジー展2016(1/2 ページ)

ヴァレオジャパンは、「人とくるまのテクノロジー展2016」において、自動運転と手動の運転をスムーズに切り替えるためのコックピットを日本初公開した。スマートフォンをクラスタディスプレイとステアリングスイッチなどで利用できるようにして、自動運転から手動運転への切り替わりに即座に対応できるようにする。

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 ヴァレオジャパンは、「人とくるまのテクノロジー展2016」(2016年5月25〜27日、パシフィコ横浜)において、自動運転と手動の運転を安全かつスムーズに切り替えるためのコックピット「Valeo Mobius 2」を日本初公開した。

 自動運転中にスマートフォンを使う場面を想定しており、クラスタディスプレイに表示したスマートフォンの画面を見ながら、ステアリング上のスイッチやタッチパネルで操作できるようになっている。このため、スマートフォン本体に触ることなく、運転操作を行うのとほぼ同じ体勢でスマートフォンの機能を利用できる。このため、自動運転システムの要請を受けて手動の運転に復帰して急ブレーキを踏むまでの時間を、スマートフォン本体を操作している場合と比較して0.5秒短縮できるという。時速60kmで走行していると0.5秒間に8.33m進むことを考えると、決して少ない短縮ではない。

ヴァレオジャパンが日本初公開したコックピットコックピット「Valeo Mobius 2」
ヴァレオジャパンが日本初公開したコックピットコックピット「Valeo Mobius 2」 (クリックして拡大)

自動運転中も、手はステアリングに、視線はなるべく前方に

 公開したコックピットは、自動運転システムが自動運転を“ギブアップ”した場合にドライバーが迅速に運転に復帰できるよう、手をステアリングに置き、視線を前方に向けておくことを提案している。

 これは、スマートフォンを手に持ち、視線を完全に手元に落としていると、自動運転システムの運転操作への復帰要請に反応するまでのタイムラグが長いからだ。このコックピットであれば、ドライバーは自動運転中もクラスタディスプレイを見てステアリングに手を置いているので、自動運転システムの要請により短い時間で対応できる。

 コックピットの構成は以下の通り。

  • クラスタディスプレイ
  • ステアリング上に配した、物理スイッチを兼ねるタッチパネル
  • ステアリングを握っていることを検知する静電容量センサー
  • ドライバーの視線の向きなどをモニタリングするカメラ

 手動運転中のクラスタディスプレイは、周囲をセンシングしている状態や、車両の速度、ナビゲーション機能のルート案内などを表示している。自動運転に切り替わると、クラスタディスプレイは手動運転中の表示を縮小し、スマートフォンの画面をそのまま投影することができる。

手動運転自動運転 手動運転(左)と自動運転(右)のクラスタディスプレイの表示の違い (クリックして拡大)

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