AIエージェントへの委任意向を調べると、「旅行の計画・手配」は委任に前向きな人ほど、そのような未来を幸福と予測する傾向が見られた。一方、「SNS・コミュニケーション」は、人とのコミュニケーションは自分で担いたいとの意向が強く、完全な委任を望む人は少数だった。
AIに対する不安では、「個人情報・プライバシーへの不安」は、幸福感が向上した層と低下した層の差は2.9ポイントだった。一方で、「AIに行動を方向づけられる不自由さ」「人と直接話す機会が減る寂しさ」「自分のスキル・能力が衰える不安」のように自律性や主体性に関する項目では両者に17.4〜23.5ポイントの差が生じた。
AIの活用を年代別に見ると、10代はAIの日常的利用率が80.6%。AI利用によって幸福感が向上した割合は31.8%となり、いずれも全年代で最も高かった。その一方で、「買うもの・選ぶものの相談」では他世代より4.6ポイント以上、「健康の判断」に関しては14.8ポイント以上高い割合で、AIより人を信頼する傾向を示している。
AIの誤りに対する考え方によっても幸福感に違いが見られた。AIに常に正確性や完璧さを求める層は、「不幸になった」と感じる人の割合が12.6%で全体平均の約2.1倍だった。反対に、誤りよりも利便性を重視したり不完全さを柔軟に受け入れたりする層は、「幸せになった」の割合が27.9〜32.0%を占めている。
AI活用企業に期待する情報発信については、「安全性(事故・悪用など)への備え」や「プライバシー保護」は幸福感を問わず誰もが期待していた。また、幸福感が低下した層は「人間らしさの尊重」(32.8%)、「公平さ」(20.0%)の回答割合が比較的高かった。幸福感が向上した層は「目的・ビジョン」(18.1%)への期待が高かった。
同社は今回の調査結果を受けて、効率化だけでなく、人がAIとの対話を通じて主体的に判断できる関係性や、人間らしさを保つ余地を設けることが重要だと結論づけている。
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