AIで自由度拡大も達成感は低下――AI活用と生活者の幸福感に関する意識調査:キャリアニュース(1/2 ページ)

NECが「AIとウェルビーイングに関する生活者調査」の結果を発表した。AIを利用するようになってから「思考の自由度」が広がったと感じる人は70.1%だった。一方、「達成感」は58.4%が低下したと回答した。

» 2026年09月28日 10時00分 公開
[MONOist]

 NECは2026年9月15日、「AIとウェルビーイングに関する生活者調査」の結果を発表した。

 同調査は、同年6月にオンラインで実施したもので、全国の15〜74歳の男女から2057件の回答サンプルを得た。

 まず、AI(人工知能)による幸福感の変化について調べた。幸福感が「向上した」と答えた割合は18.2%。「低下した」が6.0%、「変わらない」が75.7%となっている。

キャプション AIによる幸福感の変化[クリックで拡大] 出所:NEC

 AIを利用するようになってからの実感は、「思考の自由度が広がった」と感じる人が70.1%、「自分のペースで主体的に物事を進められる」と感じる人が67.9%となった。一方、「何かをやり遂げた達成感」については58.4%が低下したと回答している。

キャプション AIを使うようになってからの実感[クリックで拡大] 出所:NEC

 また、多少手間がかかっても自分の力でやり遂げたい「プロセス重視派」は55.5%、AIに任せて早く結果を出したい「結果重視派」は44.5%となった。プロセス重視派では63.7%が達成感の低下を感じている。

 「プロセス重視派」のうち、AIと対話し、協働する層は幸福感が向上した割合が22.1%、低下した割合が5.3%だった。これに対し、対話、協働型以外の使い方をする層は、幸福感が向上した割合が8.3%、低下した割合が5.9%となった。プロセスを重視する人でも、AIと対話、協働しながら利用する場合は幸福感が高い傾向が見られた。

キャプション プロセス重視派におけるAI利用と幸福感への影響[クリックで拡大] 出所:NEC

 AIの利用スタイルは、AIが出力したものを自分で確認、修正する「協働型(確認)」が50.5%で最も多かった。AIとの対話を通じて自分の考えをまとめる「協働型(対話)」も28.6%を占め、両者を合わせた割合は79.0%に達している。一方、AIの回答をそのまま利用する「代替型」は11.7%、試行錯誤しつつ新しい使い方を模索する「探索型」は9.3%にとどまった。

キャプション AIの利用スタイル[クリックで拡大] 出所:NEC

 これらの型がAIの利用頻度でどう変わるかを調べたところ、「協働型(対話)」は「(AIを)ほとんど使っていない」層が16.2%で、「頻繁に使っている」層が31.7%だった。「探索型」は「ほとんど使っていない」層が22.8%、「頻繁に使っている」層は3.3%だった。「協働型(確認)」は利用頻度にかかわらず50%前後となっている。

キャプション AIの利用スタイル(利用頻度別)[クリックで拡大] 出所:NEC
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