使用済みコンタクトレンズの空ケースをケミカルリサイクルする実証実験リサイクルニュース

シードら4社は、消費者から回収した使い捨てコンタクトレンズの空ケースを原料とし、新たな空ケースへ生まれ変わらせるケミカルリサイクルの実証実験を開始する。

» 2026年08月21日 11時00分 公開
[MONOist]

 シードは2026年7月29日、消費者から回収した使い捨てコンタクトレンズの空ケースを原料とし、新たな空ケースへ生まれ変わらせるケミカルリサイクルの実証実験を開始すると発表した。リファインバースグループと三菱ケミカル、日本ポリプロと共同で取り組む。

 4社は2025年10月より、空ケースの循環モデル構築に向けた検討を開始。今回の実証では、眼科やコンタクトレンズ販売店など全国の協力施設で回収した空ケースを再資源化し、再生原料から新たな空ケースを製造する。

 リファインバースグループは空ケースの回収、1次加工を担当し、三菱ケミカルは空ケースを再資源化してナフサや基礎化学品を製造する。日本ポリプロは、ケミカルリサイクルPP製品「NOVAORBIS-CR」を製造、販売する。シードは、空ケースの集約を担うほか、再生原料を用いた空ケースを自社のコンタクトレンズの容器として使用し、2027年に販売する計画だ。

循環フロー図 循環フロー図[クリックで拡大] 出所:シード

 この取り組みでは、石油由来の原料と再生原料を混ぜて製造し、再生材の投入量に応じて特性を割り当てるマスバランス方式を採用する。国際認証制度ISCC(International Sustainability and Carbon Certification)のうち、ISCC PLUS認証に基づいて管理し、回収から再資源化、製品化までの原料や製品の流通過程を記録、証明する。これにより、リサイクルの透明性と信頼性を確保する。

 協力施設には認証に準拠した自己宣言書の取得を求め、適切な分別と回収の体制を整える。今回の実証を通じて、空ケースの回収から再資源化、製品化、販売までの一貫した資源循環モデルを確立し、コンタクトレンズ業界の資源循環の普及を目指す。

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