ヘルスケア事業は売上高が前年同期比16.7%増の364億円、営業利益が同101.7%増の24億円だった。血圧計事業において日本、中国、アジアを中心にオンラインチャネルでの販促施策が奏功した。社会システム事業は売上高が同2.0%減の242億円、営業利益が同62.5%減の1億円だった。住宅向け蓄電システムにおいて、競合他社の価格攻勢により、競争環境が激化したとしている。
「2027年度から電力系統に接続するIoT(モノのインターネット)機器のセキュリティ要件が厳格化されることが決定した。これにより、一部競合メーカーがセキュリティ要件を満たさない現行品の在庫を処分するために想定以上の低価格帯で販売している」(オムロン 執行役員 グローバル戦略本部 経営戦略部長の鈴木高太郎氏)
データソリューション事業は同22.8%増の131億円、営業利益は3億円だった。子会社のJMDCにおいて医療データの拡充を進め、製薬/生命保険/損害保険業界を中心に売り上げが拡大した。
好調な決算を反映して、2027年3月期の事業計画を見直した。売上高は期初計画から600億円増額して8800億円、営業利益は同180億円増の800億円、株主に帰属する当期純利益は同130億円増の405億円となり、いずれも上方修正した。
セグメント別では制御機器事業は引き続き好調な事業環境を見込み、売上高は期初の計画から600億円増の5000億円、営業利益は同210億円増の650億円を計画する。生成AI需要を背景に、先端半導体への設備投資がグローバルで拡大すると見る。中国における装置メーカーの投資拡大も継続する見通しだ。
「期初想定を上回る投資需要を獲得するとともに、顧客基盤の拡大を着実に進めていくことで大幅な増収増益を見込んでいる。なお、同事業の見通しは現時点で調達のめどが立っている部材を前提としている。引き続き部材調達の強化を進め、旺盛な需要を着実に取り込む」(竹田氏)。
3D-X線基板検査装置に関しても、データセンター需要を背景に設備投資が堅調に推移すると見込む。ある大手企業の工場ではオムロンの3D-X線基板検査装置がグローバルでほぼ独占的に採用されており、受注拡大を大きくけん引しているという。
「半導体産業の需要がどこまで続くのかは社内で注視している。2027年度の上期くらいまでは力強い成長が続くのではないかと議論している」(竹田氏)
ヘルスケア事業も売上高は期初計画と比べ50億円増の1550億円、営業利益は同5億円増の155億円を計画する。一方、社会システム事業の売上高は同50億円減の1480億円、営業利益は同30億円減の195億円を見込む。データソリューション事業は売上高、営業利益ともに期初計画から変更していない。
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